糸魚川 焼山 2008年6月7日

 


 焼山は活火山であり、10年以上前には付近の山に登ると噴煙(それとも水蒸気?)を上げる姿が見えたものだが今は活動が低下して噴煙は全く見えない。活動低下に伴い登山規制は解除されたが未だ登山道再整備はされていない。まあ、しばらく待てばちゃんとした登山道が整備されると思うが。山としては難しくはないので冬以外ならいつでも登れると考えて後回しにしていた。登るら火打山から往復と安易に考えていたが、火打山から焼山間の鞍部へ行きも帰りも400m下って400m登る労力が一番面倒だ。笹ヶ峰から日帰りは不可能ではなかろうが距離も標高差もそれなりの覚悟が必要なレベルだ。特に帰りに登りがあるのはいただけない。そんな中、昨年秋に台風接近さなかにDJFが真川沿いの破線を辿って富士見峠から裏金山を往復したが、意外にもその破線はしっかりした踏跡だったという。このコースなら面倒な登り返しはなく、何度かの渡渉さえクリアすれば充分に日帰り可能で合理的なルートで使わない手はない。

 問題は雪解け水による増水と残雪で夏道が部分的に埋もれてルートファインディングが難しくなることだ。DJFの時は台風の雨で沢が増水し登山靴を履いたままでは渡れないくらいだったというが、雪解けのこの時期の日中もかなりの増水が予想される。裸足で冷たい雪解け水を渡るのは極度の冷え性の私にとっては地獄なので、長靴を持っていくことにする。徒渉の時だけ長靴に履き替えようというわけだ。DJFは長靴のままずっと歩いたが、残雪の今の時期はアイゼンを使う可能性もあり登山靴の方がリスクが低い。重くなるがしょうがない。この時期、夏道が部分的に雪に隠されてルートファインディングが難しくなることは何度も経験済みである。大型連休くらいなら完全に雪に覆われてどこを歩こうが勝手気ままで気楽なのだが、今の時期はかなり藪が出てしまっているはずで、雪田で夏道を失うとその後は延々と藪漕ぎになってしまうので、雪田が終わったところで必ず夏道を探し出さなくてはならない。小さな雪田なら簡単だが100mを越えるような大きな雪田では目印がないとかなり難しい。また、東斜面をトラバースする区間もあり、傾斜がある雪渓のトラバースも予想され、地形や傾斜によっては危険を伴う可能性もある。そんなわけで今回も12本爪アイゼンとピッケルを持っていくことにする。

杉野沢橋真川右岸の林道終点 堰堤は右岸から高巻く

 

 梅雨入りしてから周期的に天気が変化し、週末は悪天の周期に当たってしまうことが多い。今週も日曜は下り坂で土曜のみ天気がいいとのことで、日帰り可能な未踏2000m峰の中から焼山を選んだ。東京から遠く高速代と燃料代が気になるがしょうがない。行きは通勤割引と深夜割引で高速代は節約しよう。黒姫野尻湖PAで仮眠して深夜割引が切れる4時前に妙高ICを降りて笹ヶ峰に向かう。妙高火打登山口には数台の車が駐車、2張りのテントが見えていた。林道に入るとあちこちに車が止まっているが釣りだろうか? DJF情報によると真川右岸に林道が分岐し終点が駐車場とのことで、それらしき林道に入るとすぐ駐車場でまだ車は1台も止まっていなかった。朝飯を食べて出発する。

意外に明瞭な踏跡が続く

DJFが膝まで水没した川縁のルート。

雪解けシーズンの今回は靴が濡れることはなかった

 

 まずは林道の続きを歩くがすぐに護岸に替わり堰堤を左から乗り越えると細い立木が多い平地を細い流れに沿って進んでいく。残雪は僅かで踏跡が追えるのは大助かりだ。思ったより踏み跡は濃く、DJF情報どおり白い荷造り紐も流してあって初めてでも迷うことはなかった。1カ所だけ真川右岸の切り立った縁をタイガーロープで下るが特に危険はない。ま、落ちると濡れちゃうけど。DJFが下山したときは膝丈まで水深があったとのことだが雪解けの今では靴が濡れることはなかった。やっぱ台風の雨は強かったらしい。

湿った場所には水芭蕉が多い 滝沢渡渉点。簡単に渡れた

 

 水芭蕉が咲き乱れる湿地帯を突っ切って最初の難関の滝川渡渉点が出現、幸い、場所を選べば簡単に対岸に渡れる程度の水量だった。

 

小尾根に付けられた明瞭な踏跡を登る

水平移動に入ると残雪が出てくる。

残雪地帯が広いと終点で夏道入口を探すのが難しい

ピンクリボン、赤ペイントが散在する 斜面のトラバースには残雪は少ない

 

 その後は目の前の小尾根をジグザグに登っていく。今まで以上にいい道でエアリアマップの赤破線レベルと言っていいだろう。そのうちトラバースになるはずがずっと登り続けちょっと心配になるころにやっと横移動が始まりブナの緩斜面を横切っていく。それと同時に残雪が斑に見られるようになりルートファインディングの始まりだ。まだ残雪が消えたばかりの部分では笹が寝ていて道を覆っているが、その下は明瞭な踏跡が続くので無雪期は特に問題なさそうだ。ルート上には何種類かの目印が散在しているので雪の上では大いに参考になるし、ブナの幹に掘られた名前も目印の一つだ。ただ、目印はそれほど密度は高くなく、雪田出口の肝心なところに無いことが多く、何度も夏道を探してウロウロさせられた。道がないところはブナ林とさほど密度は高くない笹藪であったので藪漕ぎしてもよかったが、一度道を失うとそのまま延々と藪を歩くのはイヤなのであった。残雪帯のルートはほとんど等高線に沿ったトラバースなので水平に歩いてその先で踏跡を探すのがよかったようだ。残雪は緩斜面地帯にあるだけで傾斜があるところにはほとんど残っておらず、イヤらしい傾斜のある雪渓の横断はほとんどなくて、ここではピッケルやアイゼンを使うような場面はなかった。

金山谷に下る手前にある標識 金山谷渡渉点。この踏跡が判別できなかった
金山谷を上流方向に向かう。残雪に埋もれている 谷が右に曲がる手前でトラロープが出現

 

 ルートファインディングの次は金山谷の渡渉が問題だ。谷に下る手前でDJFの記録にも出てくる標識を発見、谷に下ると目の前だけは流れが出ているが上流側も下流側も雪で埋もれている。ここは長靴の出番はなく簡単に対岸に渡ることができたが踏跡入口を探すのに苦労した。先に正解を書いてしまうと渡った真っ正面の急な斜面に踏跡があるのだが、今の時期は雪解け直後で小さな谷筋でもそれらしき筋に見えてしまうので明瞭な登山道でない限りは人工的な目印が無いと見落としがちだ。目印がないかと上流側も下流側も探したのだがなかなか発見できない。もう一度下降点に戻ってDJFの記録を読むと地図の破線より西側にルートがあると書かれていたので再び上流側に向かい、北側斜面を慎重に見ながら進むと下降点から50mくらい移動したところにトラロープがぶら下がっているではないか。やれやれ。せめてここにテープがぶら下がっているといいのだが。

金山谷を越えると欠けた標識あり 尾根を回り込んで下ると初めて焼山が見える

 

 トラロープに沿って登ると妙に踏跡が薄く、どうも正規ルートではないようだが藪がないのでそのまま登っていくと右から正規ルートが出てきた。それから少し登ると一部欠けているが対岸にあったのと同じ標識が出てきた。金山谷の滝が見える小尾根を越えて下りにかかると目の前の展望が開け、初めて焼山の姿が見える。まだまだ残雪は多く沢沿いも豊富な残雪で登っていくとどこからかは完全に雪原になって適当に歩きやすいところを選んで登ればよくなりそうだ。青空に残雪の焼山が映える。

残雪の斜面を川縁まで下るのが正解 川縁に立って下ってきた斜面を振り返る

 

 この先は尾根を外れて残雪の斜面のトラバースだ。地形図を見るとこの先は沢の右岸を歩けばいいようなので適当に沢に下れば良かったのだが、地図を見ないで今までと同じパターンで水平移動かと思って足下が悪い斜面を強引にトラバースしてしまい、藪の樹林帯に突っ込む頃に地図を見てから沢に下った。ちゃんと事前にルートを把握しておくべきだった。これより先は沢のすぐ横でも残雪が見られるようになり、ルートを見極めて雪をつなげて歩けば藪に突っ込むことはなさそうだ。もうちょっと残雪量が増えれば全ての藪が埋もれて適当に歩いても藪に突入する心配はなくなる。

裏金山谷渡渉点。スノーブリッジで渡る

 沢沿いに下るとすぐに裏金山谷の渡渉点だったが、なんとここも残雪に埋もれてスノーブリッジがかかっており難なく対岸に渡ることができた。これで地獄谷もスノーブリッジで渡れたら長靴を担いできた意味が全くなくなってしまうな。その先も右岸側の残雪を拾いながら沢から離れすぎないように進んでいく。夏道は残雪の下で跡形もないが忘れた頃に目印が登場し、夏道をほぼ正確に辿っているらしいことが分かる。ここまでは沢より1段上の台地状の場所を歩いてきたが、その終点付近では藪が出てしまってそれを避けて一段下の平地に下るがここにはピンクリボンがぶら下がっていて助かった。もっとも、上方は藪が出ているのでここは下るしかない。トラロープがぶら下がっていた。

地獄谷にかかる頼りないスノーブリッジ 少し離れてスノーブリッジを見る
地獄谷左岸を上っていくと一面の残雪に 地獄谷左岸から見た裏金山
地獄谷左岸から見た嘉平治岳 地獄谷左岸から見た地蔵山

 

 沢沿いを歩いていくと最後の渡渉点の地獄谷登場だが、なんとも頼りないがここもスノーブリッジが残っており、真ん中付近を恐る恐る通過した。すぐ下流側にはピンクリボンが付いた立木が雪に倒されて川の中に顔を出しているのが見えた。もうこの先は一面の残雪でどこでも好き勝手に歩けるので、夏道はあまり気にしないで歩きやすいところを歩いていく。地獄谷は完全に雪に埋もれて水面は見えず、このまま谷を詰めて富士見峠に出ることも可能だろう。それどころか焼山と火打山間鞍部の胴技キレットへの谷を詰めて焼山に至るルートさえ可能だ。ここからでは焼山正面の南側しか見えないが、たぶん西斜面は雪が消えて夏道が出ていて東斜面は一面の残雪で覆われているはずだ。せっかくだから今いるこの場所を起点に焼山周遊コースもいい。地形図を見ると東斜面は等高線が混み合って相当な傾斜であることが分かるので、雪が付いているなら登りに使った方が安全であることは間違いないが、もし登りでビビるような雪壁だったらいきなりタイムロスになってしまうので、登りは夏道を使って西側から攻め、多少リスクはあるが東斜面は下りで使うか。雪があった方が下りでは膝への衝撃が雪に吸収され足への負担は大幅に軽減されるし、所要時間も登りの半分どころか1/4以下にできる可能性がある。まあ、それも前を向いたまま下れるような傾斜かどうかによるが。

 日当たりのいい場所で少し休憩してから富士見峠向けて出発だ。いつのまにか上空は雲に覆われ日差しが無くなり寒くなったので長袖シャツとフリースを着たまま出発したが、体を動かし始めるとすぐに発熱して再びTシャツ1枚の姿になった。昨日の天気予報では今日は晴れのはずだったがラジオでNHKを聞くと上越地方は曇り時々晴れとなっていた。上空の雲の厚さは大したことはなく時々薄日が差すので雨が降る心配はないが、日焼けを心配して被ってきた麦わら帽子が馬鹿らしく思えてくる。

広い谷を登る 峠の右手に雪渓が伸びるが峠を越えて夏道を探す
後ろを振り返る。スキーなら快適に滑れそうな雪だった 黒姫山は既雪が消え真っ黒。空も曇ってきた
金山と後立山。まだまだスキーができそうだ

 

 さほど傾斜があるようには見えないが、念のためにアイゼンを装着してから胴技キレットへの谷を離れて焼山西斜面の2150m地点へと続く大きな谷へ取り付き、あとはひたすら谷を登っていく。夏道は途中でトラバースして左へと向きを変え富士見峠に至るが、今は完全に雪に埋もれてどこで夏道が逃げていくのか全く分からない。最初は富士見峠に向かおうかとも思ったが、もし稜線の笹藪が出たままだったら苦労しそうなのでこのまま谷を登ることにする。標高が上がってくると裏金山に隠れていた天狗原山や金山が真っ白な姿を見せてくれた。まだまだスキーができるだろうが、雪があるところまでスキーを担ぐのが面倒だろう。さらに標高が上がると背後には北アルプスの山並みが見えてきた。左手の白いのはどの辺だかわからないが(焼山山頂で双眼鏡で確認したところ表銀座〜穂高、大滝山付近だった)、金山右は白馬岳から北側の後立山のまだまだ白い山並みだ。赤男山も今なら藪が雪に埋もれて楽勝だろうな。

大量のピンクリボンが付けられた夏道出現 古いマーキングもある
樹木はなくどこでも歩ける 上部はゴロゴロした溶岩が増える

 

 最高点を通過すると残雪量が減って上を見上げると大きな雪渓以外は地面が出ていた。この雪渓を登ってもいいのだが、今後のために夏道の状態を確認しておこうと夏道を使って登ることにした。問題は夏道がどこにあるのか知らないことで、地形図によると最高点を超えた向こう側らしいので残った雪渓をつないで下っていくとたくさんのピンクリボンの列が目に入った。あれが夏道に違いない。ルートが分かって一安心なのはいいが、いくらなんでもこれは付けすぎだろうというほどの大量のピンクリボンで、あまり見栄えは良くない。岩には古いペイントがあるし踏跡もあるので、ピンクリボンが無くてもルートは見いだせる。もっとも、ここは火山で草木が生えていない場所なので踏跡を辿らなくても歩きやすいところを選んで上を目指せばいいのだが。

中央の窪みを登る。トラロープ&鎖あり 上から見たところ。特に危険箇所はない

 

 荒涼とした風景の中を上り詰めると火口壁の一角に到着、雪が詰まった凹地が火口らしいが今はなだらかな雪原である。私が持っている地形図(平成2年版)では噴煙マークが書かれているが既に活動していなかった。浅間山の火口は50mはあろうかという垂直の壁で火口底に落ち込み接近は危険だったが、こっちの火口は古くて北側の火口壁は崩れてしまったらしい。ここからは火口壁上を山頂まで辿るのだが、まずは目の前の岩峰をよじ登る必要がある。遠目に見ると険しそうだが点々と目印が続きトラロープも見える。実際に歩いてみるとさほどの傾斜ではなく足場も手がかりもたくさんあってトラロープの出番はなかった。一番上には鎖もかかっていたがこれも使う必要はなかった。

最初のピークから山頂(一番奥)を見る 途中のピークから最初のピーク(中央右手)を見る

 

 稜線上は風が強く麦わら帽子が煽られて邪魔だしTシャツでは寒かった。山頂に着いたら持ってきた防寒着を全部着ないといかんなぁ。今日の天気ならダウンジャケットは不要と判断して持ってこなかったが失敗だったかも。日差しがないのは痛い。岩峰上に出ても特に危険箇所はなく歩きやすいところを適当に歩けばいい。薄い踏跡や目印もある。

山頂ピーク。中央の岩が最高点 最高点東に設置された山頂標識
焼山から見た火打山〜高妻、乙妻(クリックで拡大)
焼山から見た天狗原山、金山、北ア(クリックで拡大)
焼山から見た北アルプス全景(クリックで拡大)

 

 最後の大きなピークが山頂らしく、少し下って砂礫の尾根を登り切ったところに山頂標識が立っており、その西側の岩が最高点だ。日差しが無く風が強くて寒いので着込めるものは全て着込み、久しぶりにゴアまで着た。落ち着いてから周囲の展望を楽しむことにする。火山で邪魔な立木は皆無なので360度の展望だ。残念ながら雲は多めで遠望が効かず、北アルプス以外は遠い山並みは見えない。奥日光が見えるかと期待していたのだが。その北アは穂高から後立山北部までずらりと勢揃いで、唐松岳に重なって立山も見えているが劔岳はどれかのピークの裏側になるようで見えなかった(「写真判定」により天狗ノ頭右側に劔岳の頭だけ見えていたことが判明)。火打山に双眼鏡を向けると2人が立っているのが見えた。ヒュッテ周辺はまだ真っ白でスキーを楽しめそうだった。

山頂東側が噴気地帯 ごく小さな噴気口。高温の水蒸気が吹き出している
東側から山頂を見る 雨飾山が低く見える

 

 展望を楽しんだあとで東側から立ち上る水蒸気の出所を確認しに空身で向かう。夏道マークは途中で右を指して直進する尾根には×が書かれているが、水蒸気はそちらから立ち上っている。少し下ると尾根上からも少し水蒸気が出てくるようになり地面の色が変わった場所が見られるようになった。今「流行」の硫化水素臭もするが、致死量の濃度が吹き出しているのか不明だが、しかしもしそうだったらマジでヤバいので盛大に水蒸気を上げる地帯にあまり接近しないようにして写真を撮った。ごく小規模な蒸気を上げる小さな噴気口に接近してみると、硫黄がこびりついた噴気口から高温の水蒸気が吹き出してめがねが曇る。岩を触ると暖かくていい感じの温度であった。この頃から雲が薄まって直射日光が心地よくなってきた。

胴技キレット向けて下る 正面には火打山
一番傾斜がきつい区間(写真だと緩やかに見える) 見上げると壁のような急斜面

 

 予定通り帰りは東斜面を下ることにして、アイゼンを装着して夏道のマーキングがある斜面を雪をつなげて適当に下っていく。最初は緩斜面だが下っていくと途中で角度が増して鞍部向けて急斜面が続く。しかし予想していたよりもマシで正面を向いて下っても大丈夫そうだ。それに痩せ尾根ではなく広い斜面で足を踏み外して谷底へ転落なんてことはないし、滑落しても鞍部まで広い雪面が続くので立木や岩に激突する危険性もない。おまけに雪は適度に柔らかくてアイスバーンのように滑りやすいわけでもない。最初は恐る恐る下り始めるが足下も安定して安心してガンガン下れると分かると踵でブレーキを掛けながら快速で下った。途中で止まって振り向くとほとんど壁のような傾斜で、こりゃ登るのは大汗をかかされるのは間違いない。鞍部まで下ると体温が上がって暑く感じたのでTシャツに戻った。地獄谷への下りは急な部分はないのでアイゼンはザックにくくりつけて出番は終わった。結局、焼山東斜面以外はアイゼンが必要な場面はなかった。

雪渓を下る この辺で夏道と合流したはず
カタクリ。たくさん咲いていた シラネアオイ。金山谷〜裏金山谷のトラバース区間で見た
スミレのような花 イワカガミ

 

 この後は一度歩いたルートを戻るだけなので気楽だ。地獄谷の軟弱スノーブリッジは日中の温度上昇にも耐えてくれ無事渡ることができ、裏金山谷のスノーブリッジ近くでは私の往路のものより新しそうな足跡が出現、谷を渡って台地に上がったところで山菜取りのオジサン連中がいた。よくもまあこんな奥地まで来るもんだ。その後も山菜取りの人を何人も見かけた。その中でザックを背負った登山者は4人パーティーのみだった。駐車場に戻ると隣の車の中に名簿が置いてあり、ガイドに引きつられたお客3人だったようだ。夏や秋ではなくこの時期の焼山だからちょっと変わった趣向だな。駐車場に戻ると満杯で林道入口付近もたくさん駐車してあったが、ほとんどが山菜取りなのだろう。

 温泉はいつものように杉野沢の苗名の湯。温泉から出て車に戻ると午後2時だったがポツポツと雨が降り出していた。


所要時間
4:55駐車場−(0:15)−5:10滝沢−(1:00)−6:10金山谷−(0:19)−6:29裏金山谷−(0:12)−6:41地獄谷−(0:32)−7:13休憩(標高1630m)7:33−(1:13)−8:46夏道−(0:41)−9:27焼山10:25−(0:47)−11:12裏金山谷−(0:16)−11:28金山谷−(0:39)−12:07滝沢−(0:19)−12:26駐車場

 

 

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