奥秩父 松ネッコ、中双里、高登谷山 2006年6月10日

 


 地形図に山名が記載された奥秩父の2000m峰は今年4月の八幡山が最後であったが、山名事典に記載された2000m峰では松ネッコ、中双里の2山が未踏であった。地形図記載の山ではないので場所が分からない人が多いと思うが、長野/山梨県境の小川山と信州峠の間にある山である。松ネッコについてはネットで探すと県境稜線縦走の記録が2つ出てきたが詳細は書かれておらず、どうやら猛烈な藪ではなく細いながら踏跡があるらしいことだけはわかったので、急がなくても後回しでいいやと登らなかった。しかし梅雨入りして天候が長持ちせず、先週の山行の疲れもあって日帰りできそうな松ネッコ、中双里に向かうことにした。ルートは萱ダワと呼ばれる1690m鞍部まで林道を歩き、あとは県境稜線を登るか、反対に川上村村営の小川牧場内を通る林道を終点まで登って適当に稜線に出るかだが、小川牧場の林道はどこまで入れるかによって労力の差が大きいので現地に行って確認して決めることにした。

この林道が出発点 三鷹市の宿泊施設

 

 金曜は残業せずに家に戻り、早速出発する。久しぶりの日帰りで荷物が少ないため自転車で全部持つことができたのは楽だった。駐車場が少し離れたところにあるので荷物が多いと車を一度アパート近くに持ってこないといけないので面倒なのである。中央道を走って須玉で降り、清里経由で川上村に入るいつものコースだ。まずは小川牧場の様子を探るべく車を走らせたが、牧場に入るずっと手前で施錠されたゲートがあってあえなく断念、高登谷高原側から攻めることにした。手元にあったのが5万図だけで、2.5万図に出ている道が出ていないのは失敗で、萱ダワに至る林道はまっすぐ行けばいいのかと思っていたら実際は手前で右に入らなければならなかったのが分からず、三鷹市立の宿泊施設で道はおしまい。その手前に車止めされた廃林道っぽい林道があったのでそこから歩くことにした。他にいいルートがないか探した時に目的の林道にも偶然入っていたのだが、こちらはもっと標高が低いところで車止めで入れなかった。ただし道は舗装だった。まあ、どちらにせよ適当に歩けばいいので出発地点の標高は高いところの方がいいだろうと最初の宿泊施設入口付近に車を置いて寝た。GPSで位置を確認するとどうやら予定の林道よりもっと北側にいるらしい。標高は約1540mだった。

林道終点 正面の尾根に取り付く

 

 翌朝、飯を食って早速出発、久しぶりの日帰り装備で雪対策、寒さ対策も不要なので荷物がやたら軽い。林道はあまり車が入らないようで轍以外は草がボウボで朝露で濡れてしまうので避けながら歩く。やがて上水道施設を過ぎると右にカーブして枯れた小さな沢で行き止まりだった。萱ダワはまだ南に1kmほど離れているので唐松植林地帯を適当に歩くことにする。何となく踏跡があるようなないようなだが藪がないので好き勝手に歩ける。まずは目の前の高まりを登ると小さな尾根だった。地形図を見ると萱ダワに行くには一度谷に下らなければならないし、このまま尾根に取り付いて上を目指せばそのうち県境稜線に出るはずだし、しかもゲジゲジマークの尾根の一つ南側の尾根なので危険はないだろうとこのまま登ることにした。他の人が歩かない尾根を歩くのも私らしくて良かろう。

尾根に乗る。藪はなく歩きやすい 刈り払われた筋が残る
踏跡が消えると同時に下草も消える やがて石楠花が出てくる

 

 大きな岩が出てくるが周囲は全く岩っぽくなく樹林が広がる。尾根が平坦になると視界が開け、南には県境稜線が延びているのが見える。八ケ岳は谷筋を除いて雪はなく夏山の様相だ。尾根に乗ると藪が出てくるようになったが、意外にも目印があって古いが明らかに刈り払われた形跡がある。中部電力の標識もあって鉄塔建設に関係する踏跡なのだろうか。そのまま踏跡を辿っていくと標高1700mくらいまでははっきりした刈り払いがあったがその上は藪が無くなって歩きやすくなったが目印もなくなり、鹿道らしき筋を辿っていく。樹林は落葉広葉樹でまだ石楠花は出てこないと安心していたが、高度を上げると尾根上のみ石楠花に覆われるようになったので、やや右側を巻き気味に登っていった。動物も石楠花はいやなようで鹿道も巻いている。

ここを登ってきた。巡視路との合流点 送電鉄塔。ここから県境稜線に乗る

 

 やがてシラビソが混じるようになると暗い樹林となりデジカメのシャッタースピードも1/30秒を下回ってぶれるおそれが出てくるので木にデジカメを添えて写真を撮る。その暗さが薄まって右手から空が見えるようになると不意に送電鉄塔が現れた。尾根の平坦部にあるのではなく斜面に立っており、その巨大さはとんでもない。たしか50万ボルトの超高圧回線のはずで、鉄塔の高さは50m以上あるだろうか。こんなものをよくもこんなところに立てたもんだ。ようやく巡視路と合流、帰りのことを考えて目印を付けておく。巡視路は送電線点検用なのでおとなりの鉄塔への巻き道をいくのだろうと予想したがその通りで、県境尾根に上がることはなく水平に延びていた。

県境稜線に乗る こりゃ目印付けすぎだろう

 

 巨大鉄塔の先から藪のない斜面から適当に県境稜線に取り付くと、稜線上は赤いペイントの目印や赤テープが多数あるではないか。心配していたシャクナゲの藪はまだ無くてシラビソ樹林でどこでも好き勝手に歩けるので問題はなく、これで汚いほど目印があれば迷うことはないだろう。あまりの目印の多さに県境稜線を歩くための物ではなく伐採か何かの目印かと疑ったが、この後も多数の目印が続き、本当にルート指示のためのものらしかった。普通、目印というものは見える範囲で次々に付けていけば用は足りるのだが、ここの目印は異常に接近しており、一目見て見える範囲に下手をすると10箇所くらい付いているのではないだろうか。いくらなんでもこれはやりすぎであろう。夜に歩く武内さんでさえここまで目印を付けることは無いだろう。

トラロープ出現だが必要性は?? 石楠花の切り開き

 

 大きな岩を目印を頼りによじ登るとトラロープまで出てきて、そんなに登る人が多いのかと感じさせる。でもこんなところにロープは必要ないと思うのだが。それとも冬場に凍結した時に歩いたのだろうか。岩を越えて尾根上を行くと目印は尾根を外れて右に降りていくが、これはこの先の尾根上は藪がひどくて迂回するためなのだろうか? ちょっと進んでみたが迂回するには下りすぎる感じがして戻り、尾根を正直に進むとちゃんと目印が続いていた。どうやら他にも稜線へ登ってくるルートがあるようだ。この先からシャクナゲの藪が登場するが、なんと明らかに刈り払いされた形跡があり、荒っぽいがシャクナゲと格闘しなくて済むようになっていた。ここは刈り払いがなかったらかなり強烈なシャクナゲ藪漕ぎが待っていただろう。朝露で濡れているのでイヤらしいが昼間乾いていればこの程度ならば全く問題なしで、誰がやってくれたのか分からないが最大級の感謝だ。

露岩から鉄塔を望む(背景は白峰三山) 最後はシラビソ樹林の登り

露岩から見た南ア

 

 シャクナゲの刈り払い場所以外はとても進めないので目印なしでも全く問題ないが、多数の目印が続いている。時々露岩が出てくるが目印に導かれて安全に迂回したり登ったりする。時々視界が開けると右手の瑞垣山のゴツゴツした姿がド迫力だ。裏側から見ると花崗岩の白い肌ではなく緑に覆われた姿であった。やがてシャクナゲが切れてシラビソ樹林になり奥秩父らしい雰囲気になってくる。倒木も多数あるが小瀬戸山と比較すれば苦ではない。標高2030mを越えると尾根がばらけて目印なしでは下りで苦労しそうな場所であったが、なぜかこういう迷いやすい場所には目印が少なく、ピンクリボンだけがぶら下がっていた。まあ、このくらいの密度の目印が普通だろうが。だだっ広くてよく分からないルートを獣道+目印を頼りになだらかに登っていき、GPSが山頂と示す松ネッコに到着した。

松ネッコ山頂 DJFの落書き。2005年5月3日に登ったようだ

 

 予想通り周囲はシラビソの深い樹林に覆われて視界は全くなく、地形図記載の山ではないので標識もなく赤テープが木に巻いてあるだけだった。そこにはDJFの文字があるではないか。日付は昨年の大型連休だが、いったいどこからどこまで歩いたのだろうか。武内2世の呼び声があるDJFのことだから絶対に私のような日帰り2山というのはあり得ず、小川山等を組み合わせて登っているに違いない。しかしまあ、連休はこんなところよりも雪がある時じゃないと登れない山に行った方がいいような気もするが。昨年5月と言えばDJF、武内さんが前後して黒部別山に登ったはずで、その前にここを訪れたのだろうか。先週のナラズ山に続いてDJFのケツを追いかけていたようでうれしいような複雑な気持ちである。彼はいずれも去年の内に登っており、このままだと2000m峰登山数を追い越されてしまうかもしれない。少なくとも雪、岩は私より経験、技術とも豊からしいしなぁ。

 先週と違って樹林の中なのに虫は皆無で気持ちよく休憩できるのは助かった。樹林で日差しがないと寒いくらいなのでシャツとフリースを着込んで無線を行った。

 さあ、次は中双里だ。ここは県境稜線から外れるので刈り払いも目印も期待できないだろうが、距離は300m程度なので藪でもどうにかなるだろう。北の方向はなだらかで樹林が同じ高さに続いているので地図や磁石で方向確認せずともはっきりしているので出発すると出だしは藪で、倒木の下から新しいシラビソが延びている真っ最中で朝露で湿った幼木の藪漕ぎで手間取る。これもシャクナゲに並んで藪の中では強敵の一種だ。激藪としては笹、ハイマツ、シャクナゲ、栂の幼木などが代表格といえよう。幼木を抜けるとシラビソ樹林で歩きやすくなるが、たまに幼木やシャクナゲがお出ましで主に右側から巻いた。GPSを見ながら歩いていたので三角点は気づかずに通過してしまったが、帰りがけに確認すればいいかとそのまま進んだ。三角点以降は奥秩父らしい苔むしたシラビソ樹林で好ましい雰囲気の尾根だった。シャクナゲなんか出てこなくてこんな尾根が続くと楽でいいのだが。

中双里の岩峰への登り この岩が最高地点
中双里山頂から南を見る。右のゴツゴツは瑞垣山 中双里山頂から見た小川牧場

 

 鞍部から登り返すとでかい岩が出てきた。まさか岩のてっぺんが山頂なのだろうか。とにかく登ってみることにして右側から巻き気味にルートを取ると危険個所もなくすんなりと上部に出ることができ、中双里山頂の一角に出た。ここも樹林で視界がないと思ったら樹林が切れた岩峰で、北側が最も高い場所らしいのでそちらに向かった。特に危険個所もなく最高地点に到着、DJFの落書きがないかと探してみたが赤テープも標識も見られなかったが、まさか中双里に登っていないなんてことはないよなぁ。岩峰なので展望は良好だが朝方より空気が濁って南ア南部は霞んで見えなくなっていた。北側は御座山は見えるが浅間は全く見えず、北アルプスのかけらもない。上空の雲も増えてきたようで天気予報よりも崩れ方が大きいようだ。こりゃ鹿島槍から牛首山に行かなくて正解だったかもしれない。ここでも無線を運用した。

 さて帰りであるが、当初予定では同じルートを戻ろうと思ったのだが、ここから見ると高登谷山へと続く尾根を巡って高登谷山へ登ってから帰った方がルートが短くて済みそうな雰囲気だ。登ってくる途中からみたその尾根は絶壁の連続でとても歩けそうに見えなかったが、それは南から見上げたからで地形図を見ると北側はなだらかで、もし稜線上で危険個所があったら北側を巻けば歩けそうだ。ここから見下ろしてもそれは可能に見える。もちろん藪が待っている可能性は高いが、下りだからどうにかなるだろう。やっぱり来た道を戻るだけでは面白味に欠けるのでこっちの方がいいだろう。

中双里山頂から見た高登谷山へと続く尾根 中双里山頂直下は石楠花の海
石楠花が終わるとシラビソ樹林 下ると徐々に明るくなってくる
巨大鉄塔の根元と1970m岩峰 1986m岩峰

 

 見下ろす尾根は緑の絨毯のようでシャクナゲだろうなぁと思いつつ出発、なだらかな斜面で尾根になっていないのでルートを追うのはかなり難しく、樹林の隙間から見える巨大送電鉄塔だけが頼りだ。こんなルートを歩く予定はなかったのでGPSにはデータが入っていないので使うことはできず、電源は切ったままである。山頂直下は予想通りのシャクナゲの海で下りでも手こずったが、割と短距離でシャクナゲからシラビソ樹林に切り替わってくれた。樹林になっても尾根は収束せず時々見える鉄塔の方向に進む。目印等はないが鹿道があちこちにあるので適当につないで歩いた。藪はないが倒木はうじゃうじゃある。ようやく尾根らしくなると鉄塔は近く、すでに鉄塔のてっぺんの方が高くなっていた。そして樹林が切れて切り開かれた明るい疎林に出て僅かに下ると鉄塔の根元だった。さすがにでかい! 鉄塔の下を通って目の前の1970m岩峰にとりつく。何となく踏み跡があるような無いようなでシャクナゲの隙間と登りやすい岩を選んで直上ではなく右側を巻いた。先ほどまでと違ってシャクナゲの群生でスピードはがた落ちである。

1986m岩峰を右から巻く。石楠花がうるさい 巻き終わって尾根に出る
1986m岩峰を振り返る まだ露岩混じりの尾根が続く

 

 次が最難関と思われる1986m岩峰であるが、これも左は絶壁なので右側を巻き気味に登っていき、そろそろ上を目指すのはヤバいかなという場所で右を水平にトラバースすることにする。岩をよじ登るよりはいいと思うがシラビソとシャクナゲで隙間をくぐるのは面倒だった。いつのまにか右腕には大きなひっかき傷ができていた。やがて空が明るくなると稜線に戻り、振り返ると岩峰が高かった。これでもう安心かと思ったらまだまだ岩稜帯が続き、下りなので岩の先が下れるのか絶壁なのか見えずに冷や冷やものだった。なるべく岩の上を進んだが、ちょっと下に巻けそうな地形が見えるとそちらを優先し、どうしてもまっすぐ下れない場所は右側の藪に潜って岩の基部を巻くことの繰り返しで距離の割に時間がかかってしょうがなかった。まあ、単純な登山道を歩くよりも面白いと言えば面白かったが。

時々道らしき筋が現れる こういう歩きやすい植生が続くと楽なのだが・・・
1986m岩峰が遠くなる シラビソ樹林から広葉樹林に変化

 

 時々岩や石楠花から解放される「安全地帯」に出るが、獣道なのか踏み跡のかはっきりした筋がある場所もある。徐々にシャクナゲが減りシラビソから広葉樹林に変わると明るくなり、尾根上には獣道らしき筋が出てくる。そして境界標識も出てきて徐々に人の気配を感じるようになる。シャクナゲの藪が無くなるだけでもかなりスピードは上がり楽に歩けるようになった。広葉樹林帯ではシャクナゲはなく、僅かな灌木が邪魔をするだけなので藪漕ぎはほとんど必要なかった。雌の鹿が猛スピードで横切っていった。獣道を造ってくれた張本人だろう。

鞍部より先は有刺鉄線付きの柵が登場 待望の登山道に合流

 

 最低鞍部付近で高登谷山への登山道が出てくるかと思ったらそんな物はなく、変わりに牧場から牛が逃げ出すのを防止するためと思われる柵が出てきた。でも相当古くてほころびが多く役に立たないだろうけど。それにここまでは牛は来ないだろう。来た形跡もなかったし。本格的に登りが始まると直登は苦しい傾斜なので、登山道があるであろう左側にトラバースしながら登っていく。ブナ科の樹林が広がって下草もなくどこでも好き勝手に歩けるのでそんな登り方でも問題ない。やがて予想通り登山道と合流、もう足を動かすだけで山頂まで連れて行ってくれる。読図の必要はない。それに先週までと違って軽装の日帰りなので足の軽さは格別で、登りでもすいすい歩けるのはよかった。大ザックで冬装備は重かったなぁ。

高登谷山東峰 高登谷山山頂

 

 高登谷山は2つのピークを持ち、手前のピークは偽ピークであるがてっぺんには「東峰」と書かれた杭が設置されており、南側に延びる尾根には「わらび荘」の案内看板が出ていた。これは三鷹の施設のちょっと下にある埼玉県蕨市の施設のことだ。ちなみに廻り目平近くには私が住む武蔵野市の施設があり、どうやら川上村は東京付近の自治体の自然保養施設のメッカらしい。ここは夏に来ると涼しくていいだろうなぁ。鞍部に緩く下って登り返すと高登谷山に到着した。川上村が設置した山頂標識と三角点があるだけでシンプルだ。標識の裏側にDJFの落書きがないかチェックしたが無かった。雲が広がっているが薄日も差して長袖シャツを着ていれば快適な陽気だ。虫もほとんどいない。周囲はウグイスの鳴き声が響き、もっと下の方では春ゼミの大合唱である。そういえばこれを聞くのは今年初めてだろうか。無線では430メインは静かだが静岡市の局まで聞こえていたのは驚いた。

高登谷山山頂から見た中双里 高登谷山登山口
高登谷山登山口は炊事場の奥 この奥が高登谷山登山口

 

 これで本日の予定は終了、下山だけだ。この登山道がどこに下るのかはどこにも書いていなかったが、常識的に判断すれば三鷹の施設だろう。こっちにはGPSがあり、車を置いた場所の緯度経度を登録してあるので別の場所に降ろされるようなら途中から道を外してショートカットもできるだろう。GPSの電源を入れて下山開始、もくろみ通り車の方に向けて一直線に下っていく。登山道は利用者はささほど多くはないようで1級とはいえず、落ち葉に覆われるとわかりにくい部分もあったが藪に慣れた目では全く問題なし。どんどん建物の屋根が近づき、最後はキャンプ場の一番上部に出た。ここには登山口の案内看板があるが、施設の玄関口から歩こうとしても場所が分かるかどうかかなり怪しい。とにかく敷地内で一番高い場所が登山口なので、登る場合は上を目指せばいい。

 でかい建物の脇を通って正面道路に出ると、止めて置いた車が目に入った。着替えて信州峠経由で帰ることにして車を走らせると峠は車がいっぱいだ。横?山の登山者と山菜取りの車だろうか。いくらなんでも登山者としては大過ぎだよなぁ。温泉は増富温泉として瑞垣山登山口を経由したが、さすが100名山で横?山よりも車は多く大型バスも2台止まっていた。増富温泉も賑わっており駐車場はほぼいっぱいだった。温泉1リットル中の成分が10gを越えるというとんでもなく濃いこととラジウムを含有するのがウリで、本物の天然ラジウム温泉だ。二酸化炭素等も含めると12g近かったと思う。おそらく私が入った温泉で一番成分が濃いだろう。鉄分を含んでいるので熱すると茶色に変色するため、源泉浴槽以外は鉄を取り除いたお湯を使用している。前回は足を怪我してこれには入れなかったが今回は源泉にも浸かってみた。温度が35度と32度と低いので他の浴槽で暖まってから入るとよい。いろいろな種類の風呂があり、それなりに楽しむことができる。

 

 昨年の八ヶ岳に引き続き、これで奥秩父の2000m峰は全て登り終わった。万歳! 

 

所要時間

林道入口-(0:12)-林道終点-(0:05)-尾根に取り付く-(0:05)-尾根に乗る-(0:36)-送電鉄塔-(0:04)-県境稜線-(0:53)-松ネッコ-(0:17)-中双里-(0:14)-送電鉄塔-(0:55)-最低鞍部-(0:03)-柵-(0:08)-登山道-(0:07)-高登谷山東峰-(0:09)−高登谷山−(0:10)-高登谷山東峰-(0:17)-三鷹市施設-(0:05)-林道入口

 

 

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