奥秩父 両門ノ頭(国師ヶ岳,東梓) 2005年06月05日
2年前、大弛峠から富士見まで歩いたときに両門ノ頭は歩いているが、コンサイスに記載されていないので無線はやらなかったが、山名事典に記載されたのでまたもや行くことになった。ここは登山道が通っているので全く問題ないだろう。
この日は松村さんがやってくることになっていたが、こちらがこれから飯を食うと言うときに顔を出した。もっと早く登ってきたらしいが仮眠していたようだ。でもダンナのいびきが凄くて寝られなかったとのことで、出発前に挨拶しようと行ったら車の外まで聞こえるいびきをかいて爆睡していたのでそのままにしておいた(^_^;) これぞ「爆睡」の言葉がピッタリだ。松村さんは先行し、奥千丈岳の三角点写真をゲットしてくるようだ。
夢の庭園から見た御座山 | 木道を上る奥積さん | 僅かに雪が残った階段 |
昨日同様大弛峠を出発、昨日より天気が良くドピーカンであった。帰りはガスの中可能性もあるので夢の庭園を経由して上がり展望を楽しんだ。昨晩の雷雨は標高が高いところはみぞれだったようで木道の上には僅かに融け残った雪が残っており滑りやすかったが、横木が打ち付けてあるので助かった。これがないとアイゼンが欲しくなる。以前、志賀高原の本白根に登った時に霜が降りた木道で苦労した苦い経験がある。
国師ヶ岳から見た甲武信岳へ至る稜線 | 国師ヶ岳から見た黒金山、乾徳山 |
無人の国師ヶ岳西端でアンテナを上げて奥積さんが運用を始めたのでこちらは目的地の両門ノ頭に向かう。昨日通ったばかりの「西沢渓谷」の看板を通過し、ちょっとだけ残った雪を時々踏みながらもったいないほど高度を下げていく。最初は石楠花が道に張り出していたりするがシラビソ樹林になれば立派な道になる。なにせここは奥秩父縦走路である、昨日の天狗岩方面のような廃道もどきではない。
最低鞍部の国師ノタルを通過すると登り基調に変わるが細かいアップダウンが続くようになり、GPSを見ないとどの辺を歩いているのかよく分からなくなる。静かな原生林を歩いていると高校か大学パーティーと思われる5,6人のグループが甲武信岳方面からやってきたが、あの荷物は幕営だろうが昨夜の雷雨もテントの中でしのいだのだろうか。私のボロくなったゴアライト、しかも軽量化のためフライを張らないのと違って、フライを張れば雷雨でも大丈夫かな。
国師ノタル(最低鞍部) | 東梓山頂 | 両門ノ頭山頂。展望良好 |
やがて2年前にも見た「達筆標識」が付いた東梓に到着、現在位置が判明するが、GPSを見るとまだ両門ノ頭まで1km以上あってガッカリする。東梓の三角点は無くなっており、三角点基部に埋め込まれていた四角い石板だけが残っていた。まだアップダウンがいくつかあり、一気に高度を上げる登りが終わると、この尾根で唯一視界が開けた場所に出る。どうやらここが両門ノ頭らしくささやかな標識があり、GPSによる標高は約2300mだが誤差の範囲だろう。いつの間にか雲が低くなり振り返れば国師ヶ岳は雲の中に隠れてしまっていた。さて、天気がどこまで持ってくれるのか。
無線は奥積さんとだけ行い、こっちの帰りは13時を過ぎるのは確実なので昨日に続いて適当に下るよう指示したが、今日はスペアキーを渡すのを忘れており、雨が来たら松村さんの車に待避するようお願いしておく。この雲行きではもしかすると雨降るかもなぁ。
昼飯を食べて雨が来ないことを祈りつつ下山開始(逆に登りだが)、この時間でもすれ違うパーティーが何組かいたが、日曜日にここを歩くと言うことは今日は甲武信小屋にお泊まりだと思うけど、月曜日はお休みなのか? この謎は国師ヶ岳を越えて大弛小屋のテン場を見たときも感じ、テントがいくつも張ってあった。どうも学生パーティーらしいが学校はお休みなんだろうか?
国師ノタルから1時間半かけて国師ヶ岳に登り返すと、とうとうポツリポツリと雨が落ちてきてしまい、どうにか雨具が要らない程度のまま峠まで行ければと願っていたが霰が落ちてくるようになり、そのうち大粒の雨が混じり始めたので諦めてゴアを着た。まさか朝の天気や金曜夕方の予報からして今日は雨はないと思っていたので傘を持ってこなかったのは失敗だった。峠に戻ると奥積さんは松村さんの車に待避して無事だった。
帰りはいつものとおり旧牧丘町の「花かげの湯」(@\500)で2日分の汗を洗い流し、甲州街道経由で奥積さんを藤野で下ろして帰った。