奥秩父 西仙波、東仙波、和名倉山 1995年9月23日

 

樹林に囲まれた和名倉山頂


 奥秩父縦走路から北に飛び出た静かな山。寂れた山だからこそ引きつけられるものがある。以前は笹に覆われたコースだったようだが、今は問題ないらしい。

 

 前夜に三の瀬に入り、営業しているのか廃業したのか分からない民宿脇を指導標に従って入ると未舗装の林道で、別荘?の手前に駐車スペースがある。すぐ先に車止めの鎖がかかっているので素直にここから歩こう。

 

 夜明けと同時に出発し、昨年登った唐松岳の時と同じルートでまずは稜線へ。最初はジムニーなら走れるような車道で、途中から牛王院平に直接登る登山道に入る。しかし、先週の台風の影響で倒木が多く、くぐったり跨いだりの連続。平地では大した風では無かったが、山では相当強かったらしい。縦走路から分かれて北の尾根に入ってもしばらくは立派な刈払いで難なく歩けるが、やがて薮っぽくなってきたが、全体としてはよく踏まれていた。ただ、山頂直下の一部分だけが草で分かりにくく、山下さんが迷ってしまい、迎えに行った。それに山頂付近は深いシラビソ樹林で藪はなくどこでも歩けるので西側ピークに直登しないよう注意。こちらには師匠が立てたパンザマストがある(今でも朽ち果てずに立っているかは不明)。三角点のある山頂は密林のまっただ中で、電波が木に吸い取られるのではと思われるほどの状態。休憩は日当たりの良い斜面に出てしたほうがいい。

 

 道はそこそこいいがコースが長いので所要時間がかかる。日帰りの場合は早めに出かけましょう。


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