カシミール山名ファイル(順次追加中) 2009年8月17日版


1.最初に

 このページでは、私が日本山名事典のページを1ページずつ肉眼で読んで、地形図に記載されていないが山名事典に山名が記載されている山を探し出し、その位置をカシミールの地図上で表示するためのデータ(山名データファイル)をダウンロードできます。このデータをカシミールに読み込ませると地図上に山頂マークと山名が表示されるので、いちいち緯度経度から山の位置を探し出す手間がかかりません。別ページで公開している「地形図に記載がなく日本山名事典に記載がある山一覧」に記載された山のデータは全て含まれています(入れ忘れがなければ)。なお、山名辞典のみ記載の山のデータだけ入力したわけではなく、地形図記載の山もできるかぎりたくさん入力しています。当然ながら数としては地形図記載の山の方が圧倒的に多いです。


2.能書きなど

・登録した山は主に関東甲信地方で、アルプス級の山についてはこれ以外でも登録しています。2009年8月には北海道及び東海地方の山を追加し、以降、日本各地の山を追加予定です。

・数えたことはありませんが、たぶん私が新規に入力した山のデータは2000山(2009年3月時点)くらいあると思います。もちろん地形図記載の山も含みます。

・カシミールの地図では大半の山名は画像として取り込まれているので、名前を検索する等のデータ的な扱いはできませんが、山名(地名)として位置を指定して入力するとデータとして扱えるようになります。カシバードで展望シミュレーションを実行すると見える山の名前が出てきますが、これはデータとして登録された山しか出てきません。よって、できるだけ多くの山名を登録すれば、より詳細な山の見え方が分かります。このファイルを取り込むとカシバードで表示される山の数が劇的に増えるはずです。デフォルトで登録された山はメジャーどころだけですので、かなり数が少ないです。

・動作を確認したカシミールのバージョンは2つあります。
   Ver 8.7.2(Windows XP用)
   Ver 8.8.0以降(Windows Vista用)

・Ver 8.7.2とVer 8.8.0以降では山名ファイルの形式が若干異なり、それぞれ異なるファイルが必要となります。
   Ver 8.7.2  :YAMADB.NDB
   Ver 8.8.0以降:YAMADBW.NDB

・YAMADB.NDBとYAMADBW.NDBの中身は簡単な違いだけで、ノートパッド、メモ帳やテキストエディタ等でYAMADBW.NDBの一部の行を削除してファイル名をYAMADB.NDBに変更すれば問題なく動作します。暇な人は両者をダウンロードして比較してみて下さい。中身は全てテキストデータです。


3.カシミールへのインストール方法

・正確にはインストールではなく、既にあるYAMADB.NDBやYAMADBW.NDBをここでダウンロードしたものと置き換えるだけです。以下に手順を書きます。

(1) 旧ファイルのバックアップ(リネーム)
 今ある山名ファイル「YAMADB.NDB」や「YAMADBW.NDB」のバックアップを取っておきます。適当に名前を変更しましょう。私の場合「YAMADB.NDB.bak」や「YAMADBW.NDB.bak」のようにしています。これらが格納されているフォルダは以下のとおりです。ただし、環境によってはこの通りになるか保証はできません(そこまでカシミールについて知ってない)。見つからない場合はエクスプローラーで検索して下さい。「*.NDB」で検索すれば引っかかるはずです。

   Ver 8.7.2  :C:\Program Files\Kashmir\YAMADB.NDB
   Ver 8.8.0以降:C:\Users\Public\Documents\Kashmir\YAMADBW.NDB


(2) ファイルのダウンロード
 以下の「YAMADB.NDB」や「YAMADBW.NDB」を、元々のそれらが置いてあったフォルダにダウンロード(保存)します。左クリックするとダウンロード用ウィンドウが開きますので「保存」を選択し、保存するフォルダを(1)で使ったフォルダに指定して下さい。

   Ver 8.7.2(Windows XP用)    :YAMADB.NDB  はここをクリック(422kB)
   Ver 8.8.0以降(Windows Vista用):YAMADBW.NDB はここをクリック(422kB)

 
 以上で作業終了です。これ以降、カシミールを起動すると自動的に山名ファイルが読み込まれ、地図上に表示されます。もしうまく動かないとか、山名表示が多すぎて地図が見づらい等で元に戻したい場合は、(1)と同様に今ある「YAMADB.NDB」や「YAMADBW.NDB」の名前を変更し、バックアップとして名前を変更した元のファイルの名前を「YAMADB.NDB」や「YAMADBW.NDB」に戻せばOKです。


4.注意点

 山頂の緯度経度の精度は保障できません。これはカシミールの地図上での三角点や等高線が最も高い所を山頂としたためで、この地図の精度(特に画像としての等高線と実際の標高データとの整合性)が不明なためです。また、使う地図が私のと異なるとずれが生じる恐れがあります。まあ、それほど大きなずれは生じないと思いますのでカシバードの展望図で問題が生じるようなことはないとは思いますが。このデータはあくまでカシバードで見える山に名前を表示させるのが目的であり、正確な山頂位置を示すものではありません。


5.おまけ


・山名ファイルの内容追加は、上記のようなインストール方法(ファイル置き換え)ではなく、カシミールの「ファイル」→「地名ファイルからの追加」でも可能です。ただし、この方法ではPCに既に入っている地名ファイルに新しい地名ファイルのデータを単純に追加するだけであり、両ファイルに同一の山が含まれている場合は両方のデータとも残ってしまい、カシバードで展望シミュレーションすると一つの山に2つの同一山名が表示され、非常にウザいです。メジャーな山はほとんどダブります。よって、通常は上記で示したファイル置き換えが無難です。もしみなさんが自分で地名を入力している場合、ファイル置き換えを実施すると置き換えたファイルに自分で入れたのと同じデータが含まれていない限りは、その分のデータは消えてしまいます。

・上記弊害を回避しつつ山名データを統合する方法としては、2つの地名ファイルを比較して同一山名でほぼ同一位置の山が存在した場合は片方のデータを削除してからファイルを統合することです。ただし、緯度経度に旧測地系と世界測地系が混在している場合は単純な比較ができませんし、作業内容は単純ですが地名データ数が多いととても人力ではやる気が起きるような手間ではありません。ちなみにここで公開しているファイルでは2009年8月時点で地名数は6500近くあり、人手でやるには気が遠くなるような数です。また、同じ山でも地域で呼称が異なることもあり、ファイルによっては山名が異なる可能性もあります。このような場合、ほぼ同一位置で複数のデータがないか、あった場合はその山が同一かどうかのチェックが必要です。これもデータ数が多いと人手でやるのは困難です。

・私の場合、複数の地名ファイルからデータを統合した新しい地名ファイルを作成する場合、microsoft Excelを利用しています。excelでデータを読み込んで緯度経度を世界測地系に統一し、データを仮につなぎ合わせてから自作のマクロで同一山名&同一位置データの統合と行い、別のマクロでほぼ同一位置に複数のデータがないかチェックをかけ、本当にダブっている場合はどちらか片方のデータもしくは誤ったデータを削除しています。マクロ言語を使用しているためmicrosoft officeをインストールしたPCでないと実行できません(excel互換ソフトでマクロが動くか知らない)が、気が向いたらそのうちに公開します。

 

 

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