北海道 道南 海向山 2009年11月28日
所要時間 11:14 駐車場−−11:29 分岐−−11:49 456m峰−−12:16 海向山−−12:42 分岐−−12:55 駐車場
海向山は恵山の西側にあり、有名なのか不明だが地図を見ると登山道が描かれているし、ガイドブックにも記載があるので問題なく登れるだろう。恵山から下山してちょっとだけ車で休み、続けて海向山に向かった。
海向山登山口 | 当然のようにあるヒグマの糞 |
駐車場には海向山登山口の看板が立ち、安心して歩けそうなルートらしい。当たり前だが熊出没注意の看板もある。道南は日高と並んで羆の有名どころなので、看板の有無とは無関係に山間部ならどこに出てもおかしくはないだろう。もう12月だが冬眠に入っただろうか。
最初は低い笹原の道を進み、やがて落葉樹林帯を進む。ここには熊の糞があちらこちらに落ちていて最初から緊張する。もちろん腰には鈴をぶら下げているが、今日は風が強く木のざわめきで鈴の音がかき消されてしまいそうだ。今日は駐車場に他の車は無く、登山者は私一人かもしれない。山の中だと人間の数より熊の数の方が多かったりして。
登山道は明瞭 | 謎の足跡。野生の馬がいる? |
登山道がどのようについているのか知らないのでただ道を進むのみ。まともな道がずっと続いているので迷うことはなさそうだ。その登山道には不思議な足跡があった。まるで茶筒を地面に押し当てたかのような丸いもので、いったい正体は何だろうか? まあ、熊でないことだけは確かだ。野生のがいるのか不明だが馬の蹄のように見えた。
分岐 | 456m峰への登り |
てっぺん近くで展望が開ける。恵山 | 456m峰から見た海向山 |
やがて道は2方向に分岐するが、どちらからも山頂に達するようなので周遊することにして左の道へ入った。こちらは456m峰を経由して山頂に至り、帰りは東斜面を下って分岐に戻ってくる。左ルートはまとまった登りが始まり、僅かながら残雪が見られるようになる。落葉樹林を登っていくと徐々に木の高さが低くなり、456m峰付近は樹林が切れて展望が広がるが、天気は不安定で晴れたと思ったら雪雲が押し寄せて吹雪き模様になったりと急激に変化し、遠くまでは見ることはできなかった。
鞍部付近 | 左斜めに登っていく |
登山道は右に下って400m鞍部に緩やかに下り、鞍部より南西に下った地点を通過して登りにかかる。山頂に直線的に向かわずに左から回りこむよう道が付いていた。ここも登っていくうちに木の高さが低くなり、山頂直下で視界が開けるようになったが標高が標高なので森林限界にまでは達しない。
徐々に木が低くなっていく | 山頂一角に出た |
海向山山頂 | 海向山東から見た恵山 |
平坦になった山頂部でT字路があり、左手に僅かに歩くと標識が立ち三角点が頭を出した海向山山頂だった。木は低いので基本的に視界はいいのだが、いかんせんなだらかな地形なので低木が周囲にあるだけでも遠望を邪魔してしまう。まあ、私の場合は北海道の土地鑑は無いので周囲が見えてもどれがどの山なのか分からないだろうけど。山頂周辺から東側だけ残雪が目立っていた
この標識が目に付く | 東斜面は残雪が多い |
天気が良ければ山頂でくつろぐのだが風が強くて日差しがないのでは長居しても寒いだけで早々に下山開始。東斜面は残雪が多く、傾斜もきつくてアイゼン無しでは木に掴りながら歩く場面もあった。傾斜がきついのは一部区間のみで、それを過ぎれば問題なく歩けた。こちらのルートは地図を見てわかるように少し遠回りするような感じで道が付いており、水平移動の距離が長かった。道はしっかりしているので問題はないが、降雪の直後だからか道が湿ってぐちゃぐちゃの箇所があり、脇のほうを歩くところもあった。どうも動物も泥沼を歩くのは嫌いなようで登山道の縁に足跡が見られることが多かった。
分岐に戻って水平移動で駐車場を目指していると、恵山の山腹から見下ろしたパーティーと思われる集団とすれ違った。結局、この日はこのパーティーと単独男性と出会っただけで、この時期の北海道としてはこの程度の人数が普通なのだろうか。恵山の有名度もよく知らないので判断しかねる。
駐車場に戻るとやっぱり車は私の1台だけ。すっかり雪が消えた林道を下ってゲートを通過、やはりまだ開いたままだった。
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