奥武蔵 新柵山 2009年2月8日


 新柵山(あらざくやま)は地形図を見ると2ルートから登山道が描かれており、標高差を考えると南側の日向根集落から登るのがいいだろう。ここまで太い車道が書かれているので車で入れるだろうし、凍結の心配も少ないだろう。最後は細い道になるようなので駐車スペースが問題だが、無ければ広い場所まで戻って歩けばいいだろう。

駐車余地

柵が巡らせてあるのがくぬぎ村

 途中で案内地図があったので見てみたら「くぬぎ村体験交流館」がある辺りが予定の取り付き場所らしく、くぬぎ村への案内標識が道案内に最適だ。車で道なりに登っていくと太い道から細い道に変わり、右に鋭角に曲がって今度は左に鋭角に曲がって急な登りになるところで直進し、目の前の駐車余地に車を置いた。この道の狭さではたぶんこれより上部には車を置く場所は無いとの予想からだが、そのとおりだった。曲がり角には案内標識があって上り方面は「越沢稲荷の大杉」と書かれているが地形図に記載が無いのでどこを指しているのか全く不明だ。

急な石段を7登る 建物が見えてきた
石段を登り切ると朽ちかけた神社 越沢稲荷の大杉

 車道を上がって「くぬぎ村体験交流館」前を通過すると右手の急斜面に石段があったので、ここから登ることにした。上部には立入禁止の看板があるが、やたらと傾斜が急な石段で危険という意味だろうと判断、山登りならこの程度の斜面も登るから問題なかろう。石段を登りきった平坦地には朽ちかけた神社があり、石段はその参道だった。神社から裏は緩斜面帯で電気柵をめぐらした畑が広がり、その向こう側にいかにも大杉といった風情の杉が立っていた。畑を迂回して近づいてみると本当に大杉であった。根元にはお稲荷さんが祭ってあった。

大杉の西側の案内標識 遊歩道を登る
遊歩道を離れて稜線を行く 477m標高点付近

 大杉の西側には分岐があるが、これまた書かれた地名がどこを指すのか地形図を見てもさっぱり分からず、とりあえず稜線目指して登る右のルートを選んだ。かなりしっかりした道で、植林帯の尾根右側を緩やかに登っていき、やがて尾根を乗り越えて反対側に下り始めたので尾根上の薄い踏跡を辿っていく。だだっ広いピークで方向感覚を失い、方位磁石で確認しないまま主尾根のように見える西尾根に入ってしまい、477m標高点でその先に尾根が無いことに気付いて進行方向を確認すると北西を指していた。植林帯の僅かな隙間を通して右手を眺めると本物の主尾根らしい姿が見え、もと来た尾根を戻って504m峰と思われる広いピークに到着、今度は間違いなく北東方向へなだらかな尾根が伸びているのが確認でき一安心だ。

504m峰を下ると林道登場

登山道に合流

 ピークを下ると左手から林道が上がってきて尾根を乗り越えて東側へ急激に下っていった。こんな林道はジムニーでないと走行不能だろうから地形図にも掲載されていない。林道を突っ切って尾根を進んでいくと右手から顕著な登山道が尾根に上がってきた。これが地形図に描かれた破線だろうか。そのまま登山道を進むと本日始めて「新柵山」の案内標識が出現、よかったぁ、やっぱりこの道でよかったのだ。

新柵山へと登る

新柵山三角点

 植林に覆われたなだらかな稜線の登山道を進んでいき、482m小ピークを過ぎて新柵山への登りにかかるがこれも標高差が小さくてまとまった登りとは言えない。山頂の一角に到着するが標識も三角点も見当たらないので地形図で確認すると細長いピークの北端に三角点があるようなのでそのまま進む。植林に覆われた最高標高点を通過し、標高差にしてたぶん数m下った場所に三角点があった。ここも植林帯で展望が悪かったが、少しは広場っぽくなっていて山頂の雰囲気はあった。

大杉裏の登山道入口

最後は大杉に出た

 帰りは素直に登山道を歩いて最後はどこに出るの確認してみたら、504m峰の東側を巻いてあの大杉の裏側に出たのだった。歩いてきた方向には「八木成」の表記がされていたので、今後登る人は参考にして欲しい。


所要時間  くぬぎ村−0:08−大杉−0:03−稜線−0:06−戻る−0:07−504m峰−0:13−新柵山−0:18−大杉−0:04−くぬぎ村

 

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