奥武蔵 富士山(日高市) 2009年2月1日


 この富士山は日高市に位置するので、さしずめ「日高富士」だろうか。ゴルフ場に隣接する小さな山だが、地図を見る限りではゴルフ場の敷地内ではないので登ることは可能だろう。

 高麗川ゴルフ場入口がどこなのか分からずに北に行き過ぎてしまったので、埼玉GCを北から巻いて南下することにした。しかしここでとんでもないミス。ロードマップを良く見ていなかったので、曲がる角が1つ足りないタイミングで峠から登り始めてしまった。本当は山口集落から南に登るはずなのが、毛呂山総合公園を南に曲がった先の峠を取り付き場所と誤認してしまったのだ。ちゃんと方位磁石で進行方向を確認すればこんな馬鹿な間違いはありえないのだが・・・・。おまけに手持ちの地図はA4サイズに必要な範囲のみ拡大してプリントアウトした地図なので、周囲の広い範囲が印刷されていない。

間違って歩いたルート 最初は植林帯を登る
千葉の山のような照葉樹林へ 最初のピーク。三角点が無い

 峠近くには地形図どおりの車道があるが、ギリギリでゴルフ場敷地内を通っていて関係者以外立入り禁止の札がかかっているので一般車は入れない。これも富士山東側の車道と誤認してしまい、間違いに気付くのが遅れた原因だった。登り始めは植林帯で、続いて照葉樹林帯に入ると明瞭な踏跡が登場、ジグザグしながら尾根を登って最初のピークに到着。三角点がない。

なおも稜線を進む ゴルフ場が出てきた
まだ緩やかな尾根が続く 256.4m三角点

 地形図ではここから東に進路を変えるのだが、現場の尾根はまっすぐ続いており、しかも下っているでは無いか。一応そのまま進むが、ゴルフ場のすぐ脇のなだらかな尾根が続き、どう考えても地形図の表記と地形が違いすぎる。そのままなだらかな尾根を進んでいくと三角点が登場したが山頂標識はなく、やっぱり地形図と地形が違いすぎる。残念ながらGPSには富士山の緯度経度は入れてこなかったので本当に山頂とは違うのか、その場合、本物の山頂はどっちにどのくらいの距離があるのかが分からない。とにかく、地形図とここまで地形が異なっているのではここが富士山とは思えず引き返すことにした。途中、ゴルフ場で東の展望が開ける箇所があったが、南東方面に富士山と思しきピークが見えた。これでますます間違いの可能性が高まった。

参道入口から登る

参道が続く

 車に戻って山名事典で富士山の緯度経度を調べようと思ったら、この富士山は記載されていないではないか。今日はノートPCを持ってきていないのでカシミールで緯度経度を調べることもできない。しかし車で周囲を走ればはっきりするはずで、ますは峠を越えてその先に下って分岐に至ると直線方向には「宿谷の滝」の案内があった。これで場所が確定、ここを左に入ってゴルフ場に出たら右に鋭角に曲がればいいはずだ。現実もその通りになり、ゴルフ場敷地に隣接する細い車道入口には「白銀平展望台」の案内標識が立っていた。なんとこの車道は一般車でも入っていいようだ。地形図では最初の方はゴルフ場敷地内を走ることになっているが、実際は敷地外に道が付けられていて問題なかった。東に張り出した尾根を巻くと、なんと立派な鳥居が建っていて太い参道が登っていた。富士山にはちゃんと道があったのだった。鳥居近くの道幅が広くなっているので路肩に駐車して歩きだした。

富士山山頂 写真不足でここは空白です
富士山から見た日光連山

 すぐに尾根に出ると道は左に曲がって尾根を登っていく。一登りで小さな神社が建つ山頂に到着、ちゃんと三角点が埋まっていた。山頂一帯は伐採されて明るく開けてはいるが完全に刈り払ったわけではなく、展望は細切れでしか得られなかった。隙間からどうにか日光連山を見ることができたのでよしとしよう。

 まさかこんな簡単に登れる山だったのに、ぜんぜん違い場所でとんでもないミスでうろついたのは我ながら情けない限りだ。記憶の範囲でもこんな間違いをやったことは思い出せない。途中でルートを間違えることはあっても最初から間違うなんて。それもすぐ近くではなく全く違う場所で。小さな山だからといって甘く見てはいけない。反省・・・・。


所要時間  参道入口−0:05−富士山41−0:03−参道入口

 

 

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