高尾、陣場周辺 能岳 2009年1月18日


 これは私の個人的イメージだが、低山の山の名前は**山が大半で、**岳はそこそこ標高がある山とか険しい山のような気がする。たぶん高尾、陣馬の山で**岳の名前を持つ山は今回の能岳以外は無いような(調べたら土俵岳があった)。郷に近い山で特に険しくもなさそうだ。地形図を見ると山頂には破線は描かれていないが、南西尾根の途中までは道があることになっているので、そのまま南西尾根を登ればいいだろう。例によって道が実在するかは運しだいだが。

 甲州街道から県道に入り北上、さらに右に入って北に進み、破線起点の山風呂集落に入る。細い路地に入って案内標識がないか探したが見当たらず、集落内には車を置けるスペースが無いので1本下の道に戻り、日曜日で休業中の工場?の駐車場に車を置いて歩きだした。車で走ったところ、山肌にずらっと人家が立ち並んでいるわけではないので、人家と人家の間の斜面から適当に登ればいいだろう。

登山口となる山風呂集落。このピークの左を巻く 地形図の破線起点
シイタケ栽培地から先に薄い踏跡が続く 太い廃林道に出た

 地形図の破線起点の場所は明瞭な道は無いが、階段の先に続く作業道のような細い道を少し登ると小規模なシイタケ栽培地を通過、その先も薄いながらジグザグに踏跡が続いていた。どうやら地形図の道らしい。ちょっと登ると廃林道らしき広い道に出て、そこには植物保護?の標識がいくつも立っていて、いかにも本当の遊歩道らしかった。登山口がどこにあるのか帰りに調べることにして、まずはそのまま進む。

廃林道を離れ左の道に入る こんな標識があった。虎丸山ってどこ?
意外にも能岳の案内標識登場

 ヘアピンカーブでカクっと曲がると少し進んだところで林道は草ぼうぼうの本格的廃林道と化すが、遊歩道は左に逃げてなだらかに登っている。このトラバース状況は地形図の破線と見ていいだろう。その途中には進行方向を指して「能竹山(能岳)」の標識があった。この道は能岳山頂まで続いているらしい。他にも案内標識があったが、何せこの付近の地名には不案内なのでどこを指しているのか分からなかった。

尾根に乗って水平移動

3分岐は真ん中の尾根を行く。案内標識あり

 緩やかな登りが終わると尾根に乗って水平移動、左にピークを見て右に巻くがここは460m峰なので巻いてしまって労力削減。その先が最低鞍部で地形図の破線は右に下っていくはずだが、現場にはそのような踏跡は無く、尾根上に続いていた。その代わり、登りにかかったところで道が左右と尾根直上の3つに分岐、まっすぐの尾根コースが能岳、左は「巻き道」、右には標識が無いが、たぶん能岳から南西に伸びる主稜線に上がるのだろう。

主稜線に乗る

 直進するとすぐに尾根に出て、これまでよりもいっそう明瞭な登山道があった。地形図ではこんな破線はないが実際はよく整備された道があるのだった。ただし起点、終点がどこにあるのかは分からないが。左に曲がって僅かに登ると能岳山頂。標柱が立っていたので山梨百名山か?と思ったら別物だったが、行政が立てたと思われる立派な標柱だった。周囲は落葉樹林なので全く景色が見えないわけではないが、すっきりと見渡すことはできなかった。

廃林道を辿る

最後は墓地脇に出た

 帰りもほぼ同じルートを下り、廃林道を最後まで辿ってみたら地形図の破線起点より南に100mほどの墓地に降りた。ここには案内標識等は無いので事前に調べないと分からないだろう。車を置いた車道まで下るとザックを背負った大集団がぞろぞろとやってくるではないか。もしかしたらこれが新ハイだろうか? こんなところを歩いているということは地形図に山名が記載された山だったら能岳しか思い浮かばないが、実際にどこに向かったかまでは未確認だが、ネットで検索したところ、まさにこの日に新ハイで能岳〜八重山というのが計画されていたではないか。本当に新ハイのパーティーだったんだなぁ。


所要時間  車−0:05−斜面取り付き−0:24−3分岐−0:05−能岳−0:03−3分岐−0:19−墓地−0:04−車

 

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