奥秩父前衛(乙女高原) 中津森 2008年11月8日
 
 
 山梨県内の地形図に山名が記載された山で未踏峰はかなり減ってたぶん10山を割っていると思うが、そのうち2つが乙女高原付近にある。西方の中津森と北方の倉沢山だ。乙女高原には山名事典に名前が記載された山もいくつかあり、今年にDJFが歩いている記録が参考になる。今週末は日曜日は用事があって出かけられず、土曜日はお昼頃から雨とのことで、近場で短時間で数山登れそうな乙女高原を目指した。

荒川支線のゲート。奥仙丈林道との合流近くにある

奥仙丈林道。広くていい道。一般車通行可能らしい


 まずは一番時間がかかる中津森。最初は全く別ルートで考えていたのだが、乙女高原の山々と合わせて登るなら東側の林道を使うのが合理的で、ゲートの有無を含めてどこまで車で入れるか全く不明だがだめなら歩けばいいだろう。水ヶ森林道を南下して目的の林道支線(荒川支線)入口を無事発見、法面崩壊で通行止めと書かれているが車止めはなくそのまま進入、しかし太い林道(奥仙丈林道)との合流直前でゲートがあってNG。ゲート付近は転回スペースさえなくバックで戻り、かなり戻ったところで駐車余地を見つけて車を置いて歩きだした。ちなみにネットで調べたところでは奥仙丈林道はゲートは無く一般車でも入れるようだ。ただ、今でも地形図でこの林道は完全に描かれていないので林道出入口はネットで個人のHPを調べるしかない。ちなみに中津森の山行記録を検索してみたが1件も発見できなかったが林道については発見できた。

林道から見た中津森 林道を離れて歩きやすい斜面を登る
1280m鞍部の境界標識 南に向きを変えて登る

 ゲートを超えて林道を下って行き、左に急カーブして急激に高度を下げるポイントで右手の斜面に取り付いて尾根を目指す。植生は背の高い落葉樹林で地面は完全に落葉で覆われて何とも好ましい雰囲気だ。先週の南ア深南部もそれなりにいい雰囲気だったが、ここは踏跡もなく鹿の足跡のみでより自然に近い。それれも西に進んで1280m鞍部に出ると境界標識が出てきた。

倒木に付いていた目印。たま〜にあった 太い尾根に合流、落ち葉に埋もれた道があった
1344m峰の一升瓶が散乱した飯場跡 1320m鞍部
落葉した尾根を登る 1460mピーク直下の矮小樹林

 ここで左に曲がって尾根に乗って高度を上げる。数か所に赤テープがあったのでここを歩く人は皆無ではないらしい。登っていくと尾根が広がって帰りが心配になってきたので目印の紙テープを数か所に付けておく。唐松植林帯の太い尾根と合流すると明瞭な道に出た。帰りはここを直進しないよう目印を忘れない。尾根に沿って進路を南東に変えて1344m峰を通過、ここは大量の一升瓶が散乱し、飯場跡らしい。太い道はここまでで1320m鞍部目指して下る尾根には踏跡は無いが今まで同様に藪もなく適当に下っていける。登りにかかって再び落葉樹林に変貌し、幅の広い尾根を登っていくと徐々に傾斜が増すとともに尾根がバラけて斜面に吸い込まれると細い灌木が密生した歩きにくい植生に変貌。隙間を縫って獣道らしき筋を辿って1460mピークに飛び出すと少しばかり刈り払われたような尾根に出た。ここも下山時に東に直進しないよう要注意個所だ。

1460mピーク西鞍部の目印

中津森山頂。標識は2000年5月4日のもの


 西に進路を変えて小鞍部に出ると目印を発見、この尾根を歩く人もあるようだ。樹林帯を僅かに登ると古ぼけた山頂標識がかかった中津森山頂に到着。他にはいくつか赤テープがあり、マイナーな山ではあるがそれなりに登る人がいるようだ。

 下山は尾根が複雑に分岐するので自分で付けた目印を頼りに注意深く進み、ルートミスすることなく林道に出た。その直前から雨が降り出し、今年初めて雨具としてゴアを使うことになった。


所要時間
5:56駐車スペース−−6:02奥仙丈林道−−6:19林道を離れる−−6:27 1280m鞍部−−6:36 1344m峰−−6:58中津森−−7:12 1344m峰−−7:16  1280m鞍部−−7:18奥仙丈林道−−7:39荒川支線−−7:46駐車スペース

 

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