栃木東部 足尾山 2008年2月2日
週末は日曜日に降雪の予報が出ており、土曜日1日で登れる山を選ぶ必要があった。今だ強い寒気に覆われて低山めぐりにいい時期なので、未踏の山が多い栃木県東部を目指すことにした。茨城県境で一部登っている山はあるが、栃木県側は超低山を除いて登っていないので、南から順に登りながら北上することにした。最初の山は雨巻山北側の足尾山になる。
集落を過ぎると林道 | ここから適当に登り始める |
久しぶりに外環道→東北道を走り、初めて北関東道に乗って壬生ICで降りて東に向かい、益子市街から南東に向かう。幸い、雨巻山の案内標識があり、それに従って進んでいけば途中に足尾山があるはずである。大川戸集落の末端近くに足尾山の案内標識があったが、周囲は観光施設の駐車場らしかったので、もっと奥に進んで人家が切れた林道脇に車を置いて仮眠した。しかし帰りに標識を見たら雨巻山登山者のための広い駐車場だった。
西尾根は途中で笹藪化 | 倒木も酷い場所が |
やっと落ち着いた尾根になる | 小ピークを越えると登山道が合流 |
翌朝、飯を食って林道を戻り、正式登山口まで行くのが面倒なので、東に分岐する薄い林道から適当な尾根を登ることにした。林道はすぐに消えて杉の植林帯になり、左手の小さな尾根に取り付いて登ることにしたが、最初は草が絡まりあってとても歩けないので南斜面をまき気味に歩き、草が無くなってから尾根に上がった。しかし、今度はこんな場所なのに笹が出現、予想外の藪漕ぎ開始だ。さほど濃くなかったので地獄ではなかったが、倒木が多く乗り越えるのに苦労する。しばらくしてやっと落ち着いた尾根に変貌し、傾斜が緩んで小ピークに出ると何となく踏跡があるようなないようなになった。僅かに下ったところでは左から明瞭な登山道が合流、おそらく標識があった登山口からの道だろう。
主稜線に乗る | 御岳山山頂 |
主稜線に出たところにある地図 |
杉の植林帯を抜けて主稜線に出ると地図付きの案内標識があり、大川戸を起点として馬蹄形に縦走するような道が整備されていることを知った。私は雨巻山は既登山なのでどのみち足尾山を単独で登るしかなく、歩く機会はなさそうだが。方向を北に変えてピークに登ると足尾山ではなく「御岳山」と書かれたピークで、ベンチもあって山頂らしい雰囲気の場所だった。僅かに開けた方向には日光の山々が霞んで見えており、すぐ北側にはここより低い足尾山と見られるピークが鎮座していた。
御岳山から見た北方 | 急な尾根を足尾山へと下る |
鞍部から緩やかに登る | 肩のような山頂らしからぬ足尾山山頂 |
フィックスロープが張ってある急な尾根を下って登り返したところが目的の足尾山山頂だったが、御岳山と違って顕著なピークではなく尾根の肩で広場も無く、手製の山頂標識がなければそれと気付かず通過してしまうような場所だった。周囲は樹林に覆われて視界は無く、休むなら御岳山の方がいいだろう。今日はまだまだ先があるし、この程度の山では疲労も感じないので休憩せずに車に戻ることにする。
下りも適当な西尾根を選んだ | 途中の露岩地帯から見た雨巻山 |
下部は植林帯が続く | 最後は藪っぽい谷間を突破する |
帰りは近道するために登ってきた尾根より1本南側の尾根を下ることにする。登山道が分かれた先のピークで左の尾根に入り、少し潅木が邪魔だが南側の展望がいい露岩混じりの尾根を下っていく。ここは西に向かえば必ず林道が出てくるので尾根がバラけてからは適当に下っても問題はなく、杉の植林帯を適当に斜面を下っていった。気温が低いので土が凍って固くなっており何回か滑ってコケたが、そのうち1回は派手にコケて左肘付近を地面に強打してしまい、深い擦り傷を負ってしまった。気温が低くて皮膚感覚が麻痺しているので最初は怪我の程度は分からなかったが、下山してから腕まくりしたら血まみれだった。水で洗ってもまだ血が止まらないので傷口にティッシュを当てて上からテーピングしておいた。しばらく風呂に入るのに困るくらいで、毎日消毒して1週間でやっと傷口が塞がったが、かさぶたが取れるまでまだしばらくかかりそうだ。
所要時間
6:52林道−(0:26)−7:18登山道−(0:11)−7:29稜線−(0:04)−7:33御岳山−(0:07)−7:40足尾山−(0:08)−7:49御岳山−(0:03)−7:52縦走路分岐−(0:07)−7:59登山道と分かれる−(0:11)−8:10林道