房総半島 三舟山 2007年2月11日

 


 三舟山は郡ダムの西側にある山である。大した標高差ではないのでどこから登っても大差なさそうなので、破線が描かれている北東尾根から登るのが順当なところだろう。まあ、道があろうと無かろうと適当に登れるだろうけど。

 3連休の中日昼ということもあり、国道127号線を北上すると反対車線は数珠繋ぎだった。これを予想して昨夜のうちに房総半島南端まで行って北上するコースにしたわけだが大正解だった。房総南東は夏は海水浴で大渋滞、冬はお花見でこれまた渋滞。覚えておいた方がいい。

三舟山登山口駐車場 三舟山登山口

 

 郡ダムへ至る県道入口より少し手前で左折し、県道に合流してダムに上がって少し走ると右に入る道に三舟山の案内看板が出てきた。どうやらまともな登山道があるようなのでそこから登ることにしよう。最短コースと思われる北東側の尾根は通過し、山頂真北の位置で広い駐車場が登場、車は何台も止まっており今まで千葉シリーズでは登山者に誰一人として会わなかったが、今度は他にも人がいる山だ。暖かいので最初からTシャツで歩き始めた。

車の後ろの道は墓地への道だった 照葉樹林が茂る

 

 駐車場裏の道が登山道かと思ったのだが、実際は車道まで出た左側に広い登山道入口がある。私が入った道は墓地への参道で、墓地に入ってから先の道が消えたので適当に登ると太い登山道に出た。この付近も照葉樹の森なので藪が無いから道があっても無くても歩くのに支障は無いが。広い道に出るとところどころの樹木に木の名前が書かれているのは参考になった。ただ、ヤマモモはシイの類と区別が付きにくかった。一般に榊と呼ばれている(私もそう思っていた)樹木は別の種類だったというのも参考になったが、では本物の榊がどんな木なのか分からずじまいだったのは残念。

車が走れそうな道が続く 三舟山の稜線が見えてくる

 

 道の分岐には案内標識があるが、地名がどこを指すのか分からないので標識の意味が無い。登山口にでも地図を出してくれるとありがたい。私は山頂が目的地だが三舟山山頂の文字も無く、GPSの表示を頼りに歩いていく。地形図では尾根上に道があることになっているが登山道(というか遊歩道)は東側を巻いて付けられている。山頂から真北の短い尾根ではなく一つ西側の長い尾根だ。これなら駐車場から他に筋を歩いて北尾根に乗ったほうが短時間で歩けるなと思ったが、ここまで来て戻っても時間と労力がかかるだけなのでそのまま歩いた。分岐ではこのまま尾根を巻く道を進み、道が左に曲がるところでは直進して上がるルートを取った。これもGPSのお告げの結果である。

三舟山山頂。一帯は公園 三舟山山頂一角に残るマテバシイ
マテバシイの葉。けっこうでデカい 眼下には木更津市街と東京湾

 

 やがて主稜線に出ると僅かに伐採されずに残ったマテバシイの周囲は桜が植林されて公園となっていた。稜線の南縁は昔の植生のままでマテバシイが残されている。GPSで残距離ゼロ地点は公園の中で、この一帯は平らだからここが山頂!と言える顕著なピークは無く、この付近はどこでも山頂として問題ないだろう。地形図を見ると三角点が設置されているはずだが、GPSのお告げばかり見ていて三角点の存在には気づかず探すことはしなかった。残念。周囲に山頂標識が無いか探したが全く無かった。


 帰りは木更津市内の国道127号沿いにあるスーパー銭湯(\500)でわずかばかりの汗を洗い流し、2週連続で首都高を走って帰った。


所要時間
 駐車場−0:17−三舟山−0:15−駐車場

 

 

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