安倍山系前衛 白鳥山 2006年12月31日

 


 白鳥山は静岡/山梨県境に位置し、貫ヶ岳と尾根がつながり安倍山系末端の山と言えるだろうか。ネットで最新地形図を見ても登山道の記載はないが、ネットで検索してみると山頂西側に白鳥山森林公園ができて車で山頂直下まで上がれるようになっており、歩いて5〜10分程度で山頂に立てるとのことだった。登山道がない場合、山頂西側の尾根途中まである林道を車が入れるところまで入って歩く予定だったが、この林道を延伸して公園を作ったようだ。貫ヶ岳、森山を登り終わった後で、既に累積標高差1000mを登っているので、年末年始山行初日をしめくくるおまけの山としては適当であろう。

白鳥山登山口 整備された遊歩道を歩く

 

 国道52号線を南下、峠に上がると左手にゴルフ場と森林公園の案内看板が出ているので左折、少し上がると今度は右に公園の案内があり右折、あとは道なりに走っていけばいい。ゴルフ場に隣接した道で、カートが横断することもあるので走行注意の標識まで出ていた。全線舗装で終点は東屋がある駐車場になっており、約100m手前に遊歩道入口がある。駐車場からは南ア北部の山が丸見えで、北岳の尖った姿は森山で見たのと同様であった。

白鳥山山頂 北側に出ると大展望
白鳥山からのパノラマ展望写真(クリックで拡大)

白鳥山から見た南ア北部

 

 駐車場から斜面を直登してもいいのだが、せっかく遊歩道があるのだからそっちから登ってみることにし、太く斜面を斜めに登る道をゆっくり歩く。ターンすると植林帯の緩やかな尾根を登っていき、簡単に山頂の一角に到着、展望台とTVアンテナがあり、その右側の樹林中の高まりが三角点のある山頂だった。山頂は展望はないが、少しだけ北や西に下ると樹林が消えて大展望が楽しめる。ここまで来ると富士山がでかく、真っ正面に堂々と聳えている。何となく雪が少ないように感じるが森林限界以上は真っ白であった。左に目を移せば駐車場と同じく白峰三山、塩見岳の白い姿。展望盤によると七面山から頭の先だけ出している真っ白な峰は赤石岳とのことだ。富士川の対岸には朝方登った貫ヶ岳。南半分は植林帯で展望がないため180度の展望だが、年末年始に登った山梨南部の山の中では最高の展望だった。2006年最後の山が歩いて10分弱の山というのもイマイチであったが、これだけ展望を楽しめたのだからよしとしよう。

 

 駐車場に下ってスーパーで買い物を済ませ、本当なら温泉に入りたいところだが、この付近の日帰り温泉は軒並み年末年始は休業で入れる場所がないので我慢し、明日の白水山登山口に向かった。

 

 

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