甲府盆地内 塩ノ山 2006年1月3日

 

 

 塩ノ山といえば塩山市中心部にあり、市の名前の由来になったのかわからないが市民に親しまれている山であろう。以前から登ろうとは考えていたが、なにせ小さな山なのでどこかの山の帰りにでもと思っているうちに年月が経過してしまった。登り口がどこにあるのか知らないが、小さな山なので周囲を一周すればどこかで登山口が見つかるだろう。

 蜂峰山を下山後、塩山市内を通り抜けて塩山温泉街に入り、できるだけ塩ノ山に接近した車1台がやっと通れる細い路地をウロウロしていると、そんな細い道ではなく山の南側のやや太い通りに登山口というか遊歩道入口の案内を発見した。神社の参道のような階段があるのですぐに分かる。しかしその付近には車を置く場所がないので、少し西に向かって道幅が広くなったところで路側に車を置いた。ここなら邪魔にならないだろう。

旅館横にある登山口(遊歩道入口) 階段を上りきったところ
案内板 遊歩道を外れ直線的に登る

 

 こんな小さな山なので40リットルザックを背負うのも恥ずかしいので、ウェストポーチに必要な物を入れて防寒着を引っかけて出かけることにする。大きな旅館の横の路地が遊歩道入口で、急な階段で高度を稼ぐ。中程で階段が終わって水平になり、案内看板が現れる。やはり登山口はここだけではないようで、あちらこちらに遊歩道があるようだ。右手(東側)には何やらコンクリート製の貯水槽のようなものがあるが、もしかしたら温泉の源泉だろうか? いや、源泉というより温泉の配水施設かもしれないな。

塩ノ山山頂 樹林の隙間から甲府盆地が見える

 

 このまま遊歩道を歩いてもいいが、細い踏跡が上に向かっているので近道をしてそっちを歩くことにした。この程度の標高では藪はなく落葉した広葉樹林なので好き勝手に歩ける。平野の中にぽつんとある山だけあって所々で岩が露出している。たくさんの落ち葉を踏みしめて小さな尾根を登っていくと立派な遊歩道に合流、今度はちゃんと山頂向けて登っているようなので遊歩道を歩いた。東屋を通過して登り続けるとぐるっと巻くように山頂に到着した。ここにも東屋があり休憩ができるが、残念ながら周囲は樹林に囲まれて視界がない。遊歩道の最初、階段を上りきった辺りの方が視界が得られる。4等三角点があり、小さいながら念願の山に登れたことに喜びを感じた。もしかしたら山梨百名山かと思ったら例の標柱はなかった。

 帰りは同じルートを戻った。正月なので人通りも少なく、帰省に戻ってきたらしい県外ナンバーの車を見かけながらマイカーに戻り、塩山温泉に入った。

 

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