南ア南部前衛峰 炭焼山

 

 

 久しぶりの山でリハビリに登った大根沢山の筋肉痛は予想通り強烈で、体力消耗も考えて翌日は完全休養日として車での移動にあて、その翌日は軽い山に登ることにした。色々考えた結果、シラビソ高原の前尾高山が楽に登れていいとの結論に達し、南信濃村から上村へと入った。シラビソ高原への道は、斜面に張り付いた集落の狭い路地をジグザグに上がっていく道でわかりにくいが、要所に案内標識があったので迷わずに済んだ。高原ロッジ下栗の先に車止めがあったが完全通行止めではなく進入可能だったので、翌日はそのまま進んで行けるところまで車で行ってしまおうと考えた。

 

ゲート(12/1〜4/16まで通行止め) 雪のない林道を歩く 林道から見た聖岳(手前は兎岳)

 

 高原ロッジすぐ先の空き地で仮眠をし、翌朝、充分明るくなってから車を走らせた。なにせ気温は0℃を切っているので路面凍結が恐ろしく、日が上がってからでないと走行する気にならないから。全く雪はなくてシラビソ高原まで入れるかと思ったのだが、北沢渡方面への分岐でがっちりゲートが閉まっていた。この近くでは簡単に登れる山は他になく、今から別の場所に移動していたのでは時間がないので少なくとも炭焼山までは歩いて登ろうと決め、車を置いて舗装された林道を歩き始めた。なお、ゲートには通行止め期間は書かれていなかったが、後日ネットで調べたら12/1〜4/16までだそうだ。まさか12月に入ってすぐ規制されていたとは・・・。

 無雪の舗装道路を歩く気分はいいとは言えないが、右手には雪がない聖岳周辺が時折顔を出して気分を和ませてくれる。けっこうな傾斜があるので体が温まり、途中でTシャツ姿に変身だ。林道が尾根の東に移ると日当たりが良くなり暑いくらいだ。GPSを見ながら山頂へ近づいていくが、山頂北側で稜線と林道が合流する場所で尾根に乗り、南に反転して山頂を目指すことにする。林道を歩く距離が長くなるが、林道でできるだけ高度を稼ぐので尾根が藪でも最小限の体力消耗で済むだろう。

尾根への取付点 取付点から見た中ア中部〜南部 炭焼山山頂

 

 尾根に乗ると笹と灌木がややうるさいものの大したことはなく、獣道なのか人間の踏跡なのか判別しがたいがルートがあるのでそれを辿っていく。どうも植林の作業道っぽいか。わずかに高度を上げただけで炭焼山山頂に到着した。唐松植林帯で葉が落ちてそこそこ周囲が見えた。三角点があるが山頂標識はなく、ほとんど来る人がいないようだ。無線は50MHzDPを張って運用、さすがに東方向のロケーションは良くないが今日は土曜日なので1局だけならどうにかなる。ここまで来ると430も静かだった。

 帰りは南の尾根を下ってみる。間伐された唐松が転がって風倒木のように障害になるが左右に避けて歩く。下っていくと障害物も無くなり歩きやすくなったがすぐに林道であった。あとは写真を撮影しながらのんびり歩いて車に戻った。

 もう簡単に登れる山は近くにないので温泉に向かう。かぐらの湯の看板はずいぶん前から見たことがあったが入ったことはなかったので行ってみることにする。案内看板に従って走ると市街地中心部を迂回するようにバイパス?ができていて、その脇に施設があった。なかなか大きくて立派な建物で、こんな山奥なのに駐車場もそこそこ入っているのには驚きだ。広い浴室に適度な人数なのでくつろげた。温泉後は道の反対側にあるスーパーで食料調達。こんなところでこんなスーパーがあるとは驚きだ。絶対、この近辺では食料調達は無理と見て水窪で買おうと思っていたが、水窪のスーパーよりもよほど大きかった。温泉共々今後も大いに利用できる便利な施設だった。


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