本栖湖畔 竜ヶ岳 2002年11月2日

 

 

 どうも週末は天気が思わしくないのが続いていたが、今度の3連休は大丈夫らしい。しかし前日金曜日は下界は雨で、土曜から寒気が入って冬型になるから高い山は雪であろう。11月初旬だからとんでもない積雪は無いと思うが、真冬並みの寒気が入ってくるというからそれ相応の覚悟が必要だろう。一番恐ろしいのが道路の凍結で、下手に高いところに出掛けると痛い目に遭う可能性がある。

 いろいろ考えを巡らせた結果、安全度が高いであろう本栖湖畔の竜ヶ岳と付近の富士山寄生火山を選んだ。これらは以前登ろうとしたのだが雨天で諦めた山だった。前日の雨が雪になって残る可能性もあるが、行動に支障が出るほどでもないだろう。それに天神山付近の寄生火山は密集しているから短時間で稼げる。ただし、藪の有無が不明なので藪の状態によっては撤退の憂き目に遭わないとも限らない。

 竜ヶ岳の登山口はキャンプ場奥林道突き当たりにあることは知っていたので標識を頼りに車を進め駐車余地で寝た。途中の青木ヶ原樹海中の温度表示は6℃と高めだったので助かった。朝の冷え込みもそれほどではなかった。

 あまり早出してもQSO相手がいないから6:30に出発した。廃林道を東に進むと右に登る登山道が現れる。しっかりした道で体に触れる藪はない。以前南側から登ろうとしたら猛烈な笹で途中撤退したのと比べようもない。辰年のおかげだ。尾根に乗ると西に向かって山頂を目指す。植林地帯ではGPSも3つの衛星を受信できることは希で、矢印は固まったままだった。

 ピークに出ると東屋がある。ここは樹林が切れて見晴らしが良い。いよいよ笹原登場だが、完璧な刈り払いの広い道だ。それもジグザグに登っていくご丁寧な道だ。あ〜あ、直線にしてくれた方がよかったのに。登り切ると肩で、本栖湖から上がってくる登山道と合流した。どうやらこちらの方が距離が短そうだから下りはこっちで行こう。

 平坦な道を歩いて僅かに登ると広い山頂だった。おそらく、以前は一面の笹原だったのだろうが広範囲にきれいに刈り払ってあった。ベンチとテーブルがいくつかあり、ヒメシャラだかアセビだか照葉樹がいつくか残っていたので、その枝にDPを載せば6mは出られるだろう。見晴らしは素晴らしく、南アは聖から甲斐駒までジャイアンツが勢揃いだ。どれも白い。振り返れば富士山が大きい。富士山よりも樹海の広さに目がいく。大室山は目立つが、これから向かう天神山等がどれなのか分からなかった。

 無線だが早朝なので430でもCQは出ていなかった。メインで山ランメンバーを呼んでも応答はなく、メインをつけっぱなしにして6mでCQを出すと応答があった。ラッキー! そろそろ11月だから早朝に応答してくれる局は激減する時にお客がいるのは助かることだ。

 この1局で無線は終了し、本栖湖への道を下った。こちらはジグザグしながらも効率的に高度を下げていく。下草のない樹林帯に変わってからは小尾根を直線的に下れた。降りたところは、湖と山が接する東端から東に延びる林道の途中だった。確か前回来たときにはその林道入口にはゲートがあったような。ゲートまで何mあるか見なかったが100mくらいではなかろうか。大した距離ではないだろう。登り初めはもっと東側だから林道(途中から廃林道)を延々と歩いて車に戻った。

 

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